ナピオノート

28歳 たのしく生きる無職

困ったちゃん後輩の話

転職活動泥沼ネットサーフィンをやってしまうときが多々あるのですが、そうすると「仕事のできない後輩について」という記事が意外と目に留まります。

 

ちらっと読んでみると「辞めさせるにはどうしたらいいですか?」なんて冷酷な一文を見かけたりして怖い!それは言っちゃだめでしょ!!自分が後輩の立場だったらこんなこと平気で書けちゃう人、いやだなぁ・・・と勝手に思います(じゃあ見るなよ!)

 

気持ち、超わかるけどね。

 

 

そんな記事を読んでいたら思い出したので、今回はその困ったちゃん後輩問題」について書いてみたいと思います。

 

 

私の担当した困ったちゃんの第一印象はド級に暗かった。

 

 

〇お昼ごはん食べられない事件

 

笑顔0でうつむいて入ってきたので、この子接客大丈夫かな?と不安になりました。

 

そんな様子なので休憩時間、緊張しているのかな?と思い積極的に話しかけました。自分が先輩とまぁごちゃついて休職しているので、彼女にはそんな思いをさせたくなく、話しかけやすい雰囲気でいようという気持ちもありました。

 

これがいけなかった。

 

ホッとした彼女はそこから自分の話を嵐のようにドバ――――――!お母さんが嫌い、元カレが束縛系だった、お兄さんが今メンタル病んでるみたいな初対面から重すぎる話をノンストップ!どのくらいすごいかといいますと、私がお弁当を2口しか食べられずに休憩が終わる凄まじさ。

 

その日は飢えて死ぬかと思ったよ。

 

〇はじめてで分かりません地獄

 

3回くらい教えた仕事をミスしても「すみません、はじめてやったので・・・」「やったことないので・・・」と平然と言われる日々でした。私が新人のころ、絶対言えなかったセリフをそんな堂々と!!!なんか羨ましいよ。逆に尊敬するよ。でも仕事だからね。嘘ってわかっちゃうんだよね。それ教えたの私だからね!!!

 

「いやいや、メモとってたやん。持っておいで!」と返すと「でも、こことここが前回と違います。だからはじめてです!」とか、すごい自信満々に言われる始末。彼女の中では「教えてもらった内容と全く同じ事案以外は”はじめて”」と判明。自分で考えて応用は緊張するけど、せめて「ここはどうするのですか?」でいいのに・・・コミュニケーションへたくそすぎる。

 

そして責任を取りたくないため、必ずだれかに聞いてからやりたいタイプ。それを失敗すると「●●さんがこうしろって言ったんです」って言っちゃう。やり方が間違ってるんじゃなくて、君がそのやり方の中でミスしたんだよ。あとそれを当時のお局様に言うもんだから、機嫌を損ねて私に二次被害が来るというね!!!

 

なぜか、普段聞きまくるのに接客面では自己判断が多くて、お客様には間違ったことを堂々と説明しちゃう始末。そして後日そのクレームを私が受けて怒られます。「あのお客様に説明したのは・・・」「あの人知らないです。私じゃないです!」いや、そんな間違い君しかしないよ・・・。

 

どう考えてもミスが多いし仕事ができないのに、自信満々なのが謎でした。

 

 

〇この女どうにかしろ事件

 

繁忙期、窓口にて。

 

お客様

「委任状を持って帰って本人に渡したんだけど、年だから手の震えがひどくて書けなくかった。どうしたらいいかな?」

後輩

「じゃあ手続はできないです。本人が書かないとだめです。」

お客様

「委任状がないとダメなのは分かってるよ?本人の意思か分からないからでしょ?そのうえで、他に方法はないのか相談したいんだけど・・・」

後輩

「できないです。本人が書かないとだめです。」

お客様

「いやいや、できないのは分かったからさ・・・相談したいって言ってるの!」

後輩

だから、委任状がないとできないです」

お客様

「おいこの女どうにかしろ!!」

 

 

その時はお店が混んでて誰もフォローできませんでした。上司も接客をしていて、どうしようかと思いました。

 

幸い、私が対応していた常連さんが、「私のやつあとでいいから、あの人やってあげて」と言ってくれたので、出来上がったらご自宅までお届けする約束をして、常連さんを別室にご案内しました。

 

実はこのお客様、普段からとても良くしてくださる常連さんなのです。後輩が無表情で「いや、だからできません」と話を聞こうともしないで切り捨てる感じにイラっとして怒鳴ってしまったと仰っていました。

 

”話を聞こうとしない”  

 

これ接客業でやっちゃダメ、絶対。

 

(無表情で、もポイントです)

 

その後は上司と相談して解決しました。お客様は帰り際、私に「今日は悪かったね。またよろしくね」と声をかけてくださいました・・・。

 

その時、後輩は何食わぬ顔で他の人を接客し、謝りもしませんでした。

 

 

この時ばかりは後輩に言ってしまいそうになりました。

「人として最低だね」と。

 

お客様は「他の方法を知りたい」と言っているのに対し、後輩は「委任状がないとできない」の一点張り。困っているのなら他の人に相談すればいいけど、混んでたからできなかったのかもしれません。

 

 

そんなことより堂々としている態度が気になるよ、君の。

 

お見送り後、「さっきの何がダメだったかわかる?」と上司が問いかけました。

 

「わかりません。だって委任状がないと手続できませんよね?」

 

Oh・・・。

 

 

その日の終業後、

 

「あの人意味分からん!あの女呼ばわりとか人としておかしいですよ!!!」

ナピオさん、さっきの人頭おかしいですよね?

 

おかしいのは君だね・・・。

 

この時怒りは消え、心の中でショパン「別れの曲」がカットインしました。

 

その他、他部署のイケメンくんに猛烈アタックして迷惑をかけたり、人のマニュアルを勝手にコピーして使ったり、ベテラン職員(他部署含む)をキレさせたり、毎日事件でしたね・・・。そんなだから、お客様も知恵を発揮。いつしか窓口は指名制になりました。

 

お客様

「あんた、いい仕事してるわねえ(ミスしたので嫌味)」

後輩

「はい!ありがとうございます!!」

お客様

「・・・・・」

 

お客様、ドンマイ。

 

彼女はその後異動になりましたが、今でもどこかの窓口でこんなやり取りをしているのでしょう。二度と会うことはありませんが、周りの人頑張れ。

 

ネットで見ると発達障害とかアスペとか色々出てきますが、私はお医者さんじゃないので分かりません。とにかく常識が通用しないのは辛いです。注意しても次の瞬間笑顔で話しかけてくる人って世の中にいるんだねー!私の怒りはどこへやったらよいの?みたいな感じでストレスがたまります。

 

後輩

「ナピオさん、これお願いします、はじめてなんで!」

「いやです」

 

結局これが一番効果あったな。

 

最初は上司に「教えてもらえない」って愚痴っていたけど、「はじめてじゃないからだよ」って言われて「?」ってなって諦めてくれました。その後、”勝手にコピーした人のマニュアル”見て自分でやるんですよね。最初からそうしてくれ。

 

そのころには常連さんが彼女の窓口を避けるようになっていました。その他お客様でもヤバくなる前に猛スピードで上司が間に入るようになったので迷惑は掛からなくなっていました。

 

ちなみに、彼女は「接客が大好きです!」って言っていました。気持ちは私より窓口に向いているね。

 

どうでしたか?こんな後輩よくいます?

 

私の統計では、意外といます。

 

なぜなら、他部署に似たようなタイプが2名いたから。

 

社会ってお局様もいるし、こんな困ったちゃん後輩もいるし、大変ですね。この苦労が仕事そのものよりダメージを食らいますよね。私は不眠症になりかけましたよ。

 

最後に、面白い事例を出しておきます。

 

お客様

「私なんてもう年だから・・・」

窓口

「そうですね!」

 

現場からは以上です。