価値観の強制は脅迫です~お局様問題~
突然ですが、『お局様』という単語がありますね。
謎の1か月退職から、女社会の恐ろしさを知ったナピオです。
人によって「うわ~お局!」と感じるポイントは異なると思います。社会生活で何かしらの被害に遭うと知恵袋とかで調べて「わかるわかる~!お局様ってどこにでもいるんだね・・・」と共感と絶望入り混じった複雑な感情で見ておりました。
ただ、長く働いた窓口の仕事ではお局トラブルがあっても接客に入ってしまえばお客様と1対1になるので、割とさわやかに仕事をしておりました。
愚痴も職員より嫌な客に向くので、ある意味空気が澱まないというメリットがありました。
ただし、事務職は違うんですね・・・。
外の人は誰も来ないし、ずっと同じ空間にいるから、みてる。
みてる。
「ナピオさん、さっき●●さんと話してたでしょ?どうだった?」
こっわ!※実話です。
そんなこんなで、今回の記事はそんな『お局様』そのものについて考えようと思います。
※注意※
すべての年上女性を 『お局様』呼ばわり しているわけではありません。素敵な方もたくさんいます。仲良くしている先輩もいます。
逆に『お局様』って呼ばれて傷ついている・後輩に困っている方もいるかと思います。読んでいやな気分になる方もいるかもしれません。あくまで私個人の嗜好・考え方です。以上の点、ご了承ください。
●私が『お局様!』と感じるポイント
・年下の女性に対する悪口が多い
・1人でいることを厭わない/好む女性が気に入らない
(協調性重視)
・掃除など、業務以外の雑務について細かい
・自分が悪者になるのを避けたがる
(「あなたのためを思って」)
・言い方が遠回しで嫌味
・情報はすべて握っていたい
・自分が新人のころのルールを推奨
・相手が自分の要望を察しないと怒る
・気分にムラがあり、それを態度に出す
・マウンティングだいすき
・男性には優しい(ただし根暗な人やイケメン以外は適当)
・自分について若い女の子にも優しい、サバサバした性格だと思っている
以上です。
全体的に、「みんな一緒が正義」であり「私は悪者ではない」という態度です。あと「年上は敬うべき」「男性は立てるべき」もそうかな・・・。私の感覚では昭和っぽい男尊女卑・体育会系の雰囲気を醸し出されると「お局ハンコ」押印(心の中で)。
これに合わせるのが超うまい人もいます。お局様って「自分を頼ってくれる(立ててくれる)」若い子は好きだったりするので、人によっては適度に頼ると仲良くなれます。ちなみに、本当に気遣いが上手な人より『お局様に注意を払いご機嫌を取る人』の方がうまくいく確率は高いです(当社比)。
ちなみに私はこの手のタイプに好かれたことはありません。こんな記事書いてるような奴なのでね。何回キレられたり、陰口叩かれたりしたか分かりませんよ。書ききれないよ。
●ナピオが嫌われる原因
・休憩はなるべく1人がよい
・休憩中、沈黙が平気
・嫌味に気づくのが遅く、あっさりした態度をとりがち
・誰にでも態度が一律
・マイペース
そうです。協調性を求められると窮屈になっちゃうタイプ。みんな一緒は嫌いだし、「私は私」という個人主義。仕事とプライベート超分ける。ぼーっとしていて動作が遅い。そのうえ言葉をそのまま受け取りがち!こんなやつ会社で働けるんだね!!!書いてる自分がびっくりぽん。
●結果こうなります
・よく意味を考えたら『注意』なのに、アドバイスと受け取り『ありがとうございます』と言ってしまう。
・手伝うことがないか聞いて『ない』と言われたらさっさと帰る(聞かずに察して手伝うべき、という注意を受けたことあり)
・休憩中、話しかけられたら話すが、自分からは何も発しない。
・遠回しな注意→気づかない→気づくのを待たれる→気づかない→大ごとに
・気が利かないと言われる
もう、お前のコミュ力の問題と思われても致し方ないですね!
ただ、私も人間なので、棚に上げて言いたいことがあります。
●こころの声
・「私はいいけど、他の部署でやったら大変なことになるよ」
「あなたのためを思って言うけど」
いろいろ本心スケスケですヨ~
・男性がたまたま、使った湯飲みを洗ってくれたとき
「男の子に湯飲み洗わせるなんて、だめでしょ!」
だめなの?
・「あの人は●●すると怒る」
「あの人、実は●●」
よくみてるね。
・「協調性がない」
「私、一応先輩なんだけど」
協調性じゃなくて従属性ってことでOK?
特に「協調性」とか「コミュニケーション能力」を激推しされるとイライラします。もうこういう類の『協調性』は「私のことを察して動きなさい」「私を敬いなさい」に聞こえてきます。あと、休憩中は休憩させてください。そんなに話しかけられたらご飯食べれないから。お弁当のぞいて「自分で作ったの?それともお母さん?」もやめてください。手を見て「きれいな手~。家で何もやってない人の手だね」も余計なお世話です。※実話です。
きっと、お局様たちの若い頃は、もっと男尊女卑やお局様の権力が強くて、苦労してきたんだと思います。自分たちも頑張ってやってきた、それなのに最近の若い子は!!と思われる気持ちは当然かもしれません。
・・・という気持ちになれるレベルならお局様なんて言いませんけど。
そして、これ一番言いたいんですけど
みるの やめてください。
もうね、人のこと超見てる。それ、監視だよ?ってくらい見てる。
「ナピオさん、さっき●●してたけど、本当は△△だから直しておいたよ」
「普通、***から処理しない?あえて言わなかったけど」
「髪の毛の色変えた?ちょっと明るくない?」
「まつエクした?」
「さっきの時間で、●●できたんじゃないの」
そんなにみないでください。自分の仕事してください。歩く監視カメラってあだ名つけますよ。
私の経験上で一番、実害が出たのは有休の使い方。
当時のお局様は『有休はやむにやまれない理由しか取ってはいけないもの』という謎ルールを持っており、自分もめったに取りませんでした。自分だけ取らないなら自由なのに、私にもその価値観を強制するという行為に出ました。
休みを申請すれば、
「この日はお客さん多いんじゃない?本当に取っていいの?」
「ナピオさんいないと、●●さん来た時(すぐ怒る客)困るんだよね」
「そんなに休みをとるものじゃない。協力して仕事しないとね」
「休みとってどこか行くの?それって土日でも行けるよね?」
などいちゃもんをつけてくる。土日とつなげるなどもっての外で、平日に半休ずつとかを提案してくる。
それでも強引に取ろうとすると、上司から「大先輩が取ってないのにナピオさんがとるのはちょっとねえ・・・」とか。
うるさいわ。わしの有休じゃ。
・・・と言えるはずもなく、この方のいる間はどれだけ有休を捨てたかわからない。異動した瞬間、ガンガン取りましたけどね。『自分だって我慢しているのだから、年下のお前など言語道断』という価値観だと思うのですが、
じゃあ君も取ればいいじゃないか。
の一言ですね。これも世代間ギャップなのかもしれないですが・・・。
以上、長くなりましたが、職場で一番つらいのって仕事内容やお客様より職員同士の人間関係だと思うのです。特に、女性同士は『感情』が絡みやすく『好き嫌い』『嫉妬』などもあるので複雑です。仕事自体ができているだけではダメで、『気遣い』という目に見えないものを大切にします。空気を読む力が本当に大切。
だから、神経を使って一生懸命合わせている女の子もたくさん見てきました。自分が先輩になったとき、そういう子がいたので『そんなに気使わなくて大丈夫だよ』と言ったのですが『いえいえ、先輩なので!!!』と返されたことがあります。
君みたいな人は、きっと大丈夫だと思うけど自分を大切にしてね。そして、後輩も大切にできる人になってね。
くれぐれも、
私は新人の頃こんなに神経使ったんだ。
お前もやれ。
って人にはならないでね・・・・・。
とテレパシーを送っておきました・・・。
この世の職場全体から、
気遣いの強制
自分ルールの強制
私のことを察してねという願望
がなくなりますように・・・。